大賀茂川で今が満開…「はまぼうカヤック体験」
下田を遊ぶ･学ぶ 体験講座が7月9日(日)行われました。


霧雨が肌を濡らす1日の天気でした。
線状降水帯に脅かされる最近ですが、パドルを漕いで
いると、水分を含んだ風が汗を拭ってくれ、またとないカヤック
日和と感じました。



大人気の「はまぼうカヤック」 はまぼうのふっくら包み込むような
黄色いやさしい花。毎日咲いてはその日限りの命の花だそうです。
川沿いに自生するマングローブのこの花が、まさに今日満開のようです。



出港に向け全員で士気を高めます。まったく初めてのご家族もいれば
リバーカヤックシリーズの春の花見カヤックなどにも参加している
常連もおります。



昨夜の雨とちょうど満潮時刻も重なり、大賀茂川は満々とした
川の流れ。両岸のはまぼう(マングローブ)や葦の群生のぎりぎりの端まで
水に浸かり、野性味たっぷりです。



朽ちゆく風情にはなってしまいますが、まだ何とか通行できる
「はまぼうロード」も文字通り花のトンネル。ここを通りながら
カヤッカーの一団を追跡。いつもながらカヤックの速さには
ため息です。



「はまぼうロード」越しの、悠々と川を遡るカヤック。音もなく
滑っていくように。まるでアマゾンかと。
湿気を払いのけてくれる微風が本当に有り難い。



まさに夏を彩る淡い黄の花。赤褐色の花の中央に眼を凝らしていると
神秘的。熱帯起源の植物なのでしょうが、和の色彩も感じさせ、
帰化してからの時間の長さが偲ばれます。



鬱蒼とした葦。同じ方向に傾いでいるのは、夜間の雨量で増水した
流れの勢いを物語るようです。海にどんどん流れて、落ち着いた川面は
ところどころ渦を巻き、ところどころ鏡のよう。



一度数百メートル流れに沿って上り、いまはより力を入れずに、蛇行する
川の景色の変化を楽しみながら、もと来た場所に向かっています。



激流を下ったり、波と争ったり、カヤックには色々な楽しみ方がありますが、
パドリングスポーツの中でも、楽に遠距離を渡っていけるのが、カヤックの
特技でしょう。今日は1時間足らずの体験会でしたが、大雨の兆候もあった
大賀茂川がやっと静まったばかりの、荒々しさもあり、大自然との
ふれあいのひと時でした。

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